2019-07-03から1日間の記事一覧

21 Lessons for the 21st Century

「21 Lessons for the 21st Century」 Yuval Noah Harari著 世界的ベストセラーとなった「サピエンス全史」、「ホモデウス」に続いて2018年8月にこの本が発売されました。 邦訳されるのは2019年11月予定ですが、英語で読める人は読んでみることを…

隷属への道

「隷属への道」フリードリヒ・フォン・ハイエク著 第二次世界大戦が起きる前、ハイエクは当時幅を効かせていたドイツやソ連の反自由主義的な体制を危惧して、この本を書きました。 この本はイギリスやアメリカのような国でも簡単に全体主義に陥る危険があり…

二つの自由概念

「二つの自由概念」アイザイア・バーリン著 今でこそ、「社会主義や共産主義が人々を抑圧から解放する」という考えは誤っていることが明らかですが、そういった考えが主流だった1950年代に発表されたこの論文は当時としては画期的なものでした。 論文の…

全体主義の起源

「全体主義の起源」ハンナ・アーレント著 第二次世界大戦は人類史上最も悲惨な戦争でした。 その直接的原因となったのがヒトラーを総統とするナチスとスターリン体制下のソ連です。 本書において、アーレントはこの両国は政治体制は異なるものの、全体主義と…

自由と権力についての省察

「自由と権力についての省察」アクトン卿著 アクトン卿と聞いて、彼の顔が思い浮かぶ人はそう多くないと思われます。 しかし、彼の言葉を耳にしたことがある人は結構いるかなと思います。 代表的な言葉に、「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」と…

雇用・利子および貨幣の一般理論

「雇用・利子及び貨幣の一般理論」ジョン・メイナード・ケインズ著 1924年10月24日、ニューヨーク証券取引所で株価が大暴落しました。 これが世界恐慌の始まりです。 これにより、アメリカでは失業者が1000万人を超え、イギリスでも100万人を…